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役所は、本来の仕事を逸脱しています |
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掲載日：2008/9/27 |
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◆役所は、本来の仕事を逸脱しています◆ |
くり返しになりますが、現実の事態としては、古紙回収は理念の問題ではなく、商売です。
つまり、社会を支配する経済原理によって動いています。
役所は商売をするところではありません。
やることは他にあります。商売は民間に任せ、それを指導し、組織化し、必要なら補助金を出す、それが役所本来の仕事であり、税金の正しい使い方でしょう。
どのような事情があるにせよ、慣れない商売に手を出し、それがうまく行かないからと言って、昔からやってきた業者を悪者扱いにするのは、理由のない言いがかり以外の何ものでもありませ
ん。
役所の古紙回収は区民の協力で成り立っている、というのも事実ではありません。
たしかに、区民のみなさまの中には、私たち民間の業者にではなく役所に出したい、というハッキリした意思をお持ちの方もいらっしゃいます。
どのような理由からであれ、そのような方の意思は私たちは尊重しています。
しかし、正確な統計をとったわけではありませんが、実感としては、そのような方はごくごくのー部にすぎません。
はるかに多くの方が、私たちの立場を理解し、「いろいろ大変なようだね」と、笑顔とねぎらいのことばをかけて下さいます。
私たちがこの商売をなんとか続けていられるのは、そのような方々の心の支えがあるからです。
私たちも、"チリ紙交換"の伝統に従って、機会あるごとにトイレットペーパーをお渡ししたり、大量にまとまったときには、ごくわずかの額でとはいえ、おカネで買いとる形をとることもあ
ります。タダで集めているわけではありません。
現実の姿を言えば、大部分の方は、要するにジャマだから指定の日時、指定の場所に古紙を出すのです。
だれが持って行こうと、片付いてくれればそれでいい、これが正直なところでしょう。このような一般の方の無関心をいいことに、あたかも、すべての区民が役所の古紙回収に積極的に協
力しているようなことを言うのは、自らの立場を正当化しようとする勝手な言いぐさとしか言いようがありません。
もし、すべての方がそのような意識をお持ちならば、新聞の袋の中から生ゴミ、食べ残しのパン、折れたナイフや、汚れたパンツ、あげくのはてはペットの糞まで(事実です)出てきて、私たち回
収員が泣く泣く分別しなければならないようなことは起きないはずでしょう。
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